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肝臓病と漢方処方、漢方薬とその応用に柴胡剤

柴胡剤の肝臓病への応用加味逍遥散



更年期障害のファーストチョイスに加味逍遥散というくらい、あまりにも有名な漢方処方で、職場の人間関係などによるストレスなどに、加味逍遥散が随分助けてくれます。嫌な上司・家庭内でのトラブル・仕事上での人間関係などから起こりやすい精神神経症状にとてもお勧めです。イライラしたり、やたらと怒りっぽくなったりする方に良く効きます。


宋時代(1107~1110年)和剤局方記載、漢方的な治療法は、気滞血瘀・肝気鬱結・肝陽上亢で、気・血の流れが悪く、停滞している“気・血・水”の流れをよくすることで、精神神経状態を落ち着かせ、血液循環を改善し、清熱作用で上半身の余分な熱(のぼせ傾向)を取り去ります。


ホルモンバランスを整え、生理不順や生理痛・イライラしたり怒りっぽくなる・やる気の低下・めまいやフワフワ感・動機・上半身が熱くなるのぼせ傾向や発汗・寝つきが悪い・不眠症・不安感・抑うつ状態・焦躁感・頭痛・肩こり・倦怠感・多汗症・赤面症・ニキビ・慢性肝炎・子宮筋腫・不妊症などの症状・病気にまで適応します

 

柴胡剤そのほか

 


柴胡桂枝乾姜湯

2000年前の医学書の医学書、傷寒雑病論記載
気血の流れを良くし、体の熱や炎症をひき、また、緊張をゆるめて神経の疲れを癒し、貧血気味な方の動悸・息切れ、心と体の状態をよくします。繊細で神経過敏な方の更年期障害・不眠症・多汗症・慢性肝炎・慢性胃腸炎・胆のう炎・気管支喘息・インフルエンザ 等に効果があります。

柴胡桂枝湯
2000年前の医学書、傷寒雑病論記載、傷寒雑病というぐらい、本来は風邪の中期に使用されるものですが、応用範囲が広く、色々な病気、症状に使用可能です。
体の熱や炎症をひき、また痛みをやわらげる働きをします。胃の辺りや肋骨下部が張り胸苦しさ、吐き気があるものに適応します。具体的には長びく風邪で微熱や頭痛・食欲不振を伴うとき、病気では胃潰瘍

十二指腸潰瘍・慢性肝炎・胆石・自律神経失調症などにも使用可能です。


柴胡加竜骨牡蛎湯
2000年前の医学書傷寒雑病論記載
神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくします。高血圧や動脈硬化にともなう諸症状、神経症や不眠、また、精神面がかかわる動悸や性的機能の低下などにも用い、体力が中くらい以上の人で、肋骨下部が張り胸苦しさのある人に向きます。

成分:柴胡・竜・牡蛎・黄芩・大黄・半夏・人参・茯苓・桂皮・生姜・大棗

効能応用:高血圧症、高血圧の随伴症状(どうき、不安、不眠)、動脈硬化症、慢性腎臓病、精神不安があって驚きやすく、心悸亢進、動悸、胸内苦悶、めまい、のぼせ、不眠などを伴い、あるいは臍部周辺に動悸を自覚し、みぞおちがつかえて便秘し、尿量減少するもの。てんかん、ヒステリー、小児夜啼症、陰萎。
次の諸症。

応用:自律神経失調症・更年期神経症・うつ病・神経症弱・パニック症・慢性肝炎・胃腸炎

 

 

 

 

天然生薬、牛黄や熊胆は胆汁の分泌促進に優れ、そのほかにも肝保護・抗炎症・解熱作用・抗血栓・鎮静等の作用があり、貴重な天然生薬牛黄・熊胆は、C型肝炎など、肝臓・心臓病にも応用されています。

牛黄には赤血球新生促進、胆汁分泌、肝臓保護作用、強心作用などがあり、肝臓の解毒機能を高めて二日酔いを防ぎ、慢性疲労、肝障害の改善にも効果的に作用します。

漢方の専門誌に、劇症肝炎・急性黄疸型肝炎などに0.6gを茵ちん蒿の煎湯で服用するとあるように、熊胆の主要成分UDCAは利胆作用があり、胆汁の流れを良くし、肝臓の血流を良くし、肝臓の細胞を守ります。UDCAのC型肝炎疾患に対する効能が2007年に追加され、肝臓の炎症を軽減し、病状の進展を抑制する効果が期待できます。そのほか、強心剤、脳梗塞後遺症など、色々な薬品に利用されています。

 

漢方薬局東京都で漢方歴30年|漢方薬相談は目黒区中目黒の桂林堂へ